このレッスンではローソク足チャートを取りあげます。バー・チャートにも同じ説明が適用されます。
ローソク足で1分、5分、15分、30分、1時間、4時間、1日、1週間、1月といった時間枠を表すことができます。この時間枠は当社取引プラットフォームであるMT4で利用可能です。どのケースでも取引商品と共に時間枠を定義して、表示データの内容がわかるようにする必要があります。テクニカル分析を実行する際、別の時間枠を使用する理由は主に2つあります。
1つ目は、別の時間枠を使用することで、取引商品の変動を別の視点からとらえることができます。日足チャートなど、時間枠を広くすると、より広範な時系列を見ることができますが、詳細に注意が届きにくくなります。逆に時間足チャートなど、時間枠を狭くすると、より詳細な分析ができますが、対象とする商品取引の実績期間は短くなります。つまるところ、細かいレート変動と取引履歴の間のトレードオフとなります。
総じて、複数の時間枠を分析すると、トレーダーは市場の多面的性質をつかむことができます。
別の時間枠を使用する2番目の理由は、取引戦略と関連があります。数分以内にポジションを建て、決済するスキャルピング戦略の実行者は、取引商品の長期的実績データには関心がなく、分足チャートを使用して現在の市況に集中する可能性があります。逆に、同じ日にポジションを建てて決済するデイトレーダーは、分足チャートで得られる詳細な情報は必要なく、過去の情報もある程度得られる時間足チャートの使用を好む可能性があります。最後に、数週間から数か月ポジションを保有するトレーダーは、価格動向の方向性がより広範につかめる日足または週足チャートを優先的に使用します。